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執筆者の写真リハビリスクエア【リハスク】

目標の協業-The goal-based shared decision-making model-

目標をどのように患者さんと協業していくのか?という質問を受けましたので、The goal-based shared decision-making modelというものを共有したいと思います。




ベースとなるshared decision-making(SDM)についてはこちらの記事を確認してみてください


●SDMについて①〜意思決定のパターン〜

●SDMについて②



では、本題です。

患者さんと目標を協働して決定を下すプロセスに関して、The goal-based shared decision-making modelというものがあるので、紹介したいと思います。


このモデルでは、主に3つのプロセスが重要視されています。


まず一つ目のGoal-team talkについて簡単に説明します。


Goal-team talkでは、3つのレベルについての目標を患者さん視点でまずは明確にし、挙げられた目標の優先度をつけていきます。

3つのレベルというのは、以下の通りです。



続いてSTEP2はGoal-option talkです。

ここでは、先に挙がった優先度の高い目標を達成するにあたり、方法論について利益と害について説明します。


かなり概略ですが、以下に例を書いています。


最後のSTEPはGoal-decision talkです。

ここでは、協働して決めた目標について決定を下す段階です。


実際には、このようなプロセスを丁寧に踏む事は難しいのが現状かと思います。療法士がどこまで説明してよいか?という問題もありますよね。


個人的に大事だと思うのは、こういうプロセスがあるということをまずは知ること。

その上で可能な範囲で臨床に適応させる事。


シンプルですが、それしかないかと思っています。


一番最初の図にもあるように、矢印が双方向になっています。


発症からの時期や介入の再評価を通して、随時目標を見直し、介入内容を再検討する事が、必要になるかと思います。



3つのレベルにおける目標設定をする際、優先度別に可視化しやすいように、Goal-Boardというものが、論文では紹介されています。



こういったものも、参考にしてみてください^_^



参考

Elwyn, Glyn, and Neeltje Petronella Catharina Anna Vermunt. "Goal-based shared decision-making: developing an integrated model." Journal of Patient Experience 7.5 (2020): 688-696.




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