前回の足のコアシステム① に続きます
前回、Foot Core Systemのサブシステムの一つであるActive Subsystemに含まれる、足部内在筋は4層であるという説明をしました。
足部内在筋の機能性質とそのエビデンスに関しても論文で触れられています
これを見ると、足部内在筋を高めるために片脚立位や歩行などダイナミックな運動を取り入れる必要がありそうです。
【足部内在筋の評価】
足部の内在筋評価はゴールドスタンダードはいまだ確立されていません
間接的評価ではEMGなどを使用したものが挙げられますが、直接評価となると、徒手的筋力検査などになります。
筋力検査では外在筋の影響が生じやすいので、内在筋の正確な評価は難しいとされています。
この論文では、内在筋の評価方法の一つとして、片脚立位テストなどの機能的な評価が挙げられています。
30秒間つま先を真っすぐにした状態で片脚立位を行い、検者は舟状骨の高さの変化と外在筋の過活動の有無を検査するという内容です。
内在筋がうまく働かず、外在筋優位でバランスを取ろうとすると、外在筋が働き足趾が屈曲して舟状骨の高さが変わるという機能的側面から内在筋を評価してみようということになります。
【臨床応用~フットコアを高めるにはどうすればよいか~】
Foot Core Systemについて簡単に説明してきました。
まずは、3つのサブシステムに構造的破綻がなく、機能していることが重要です。
そして、機能低下があった場合の高める方法の一つに”ショートフットエクササイズ”があります。
ショートフットエクササイズ は足趾を屈曲させずに 「足を短く」 するように動かす運動です。
一般的によく行われるタオルギャザーは足趾屈曲運動を生じやすい為、ショートフットエクササイズの方が内在筋強化に効果的であるという報告があります。
これに関する文献は多く出てきているので、見てみると良いかと思います。
後は、裸足の機会を増やすことの重要性も言われています。
なかなか文化的にも難しいですが、履物の選択などはやはり重要になるかと思います。
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