安齋です!本当は肩関節について上げる予定だったのですが、書いているうちに触診の重要性について自分の中で凛義したので皆さんにも是非!
実はこれ、有料で公開しているものなんですがサロンの方々には無料で公開します!
ではではさっそく内容へ。
触診てかなり重要じゃないですか。
でも、触診のコツとかって学校で深く習わないし、触りやすい方法とかってどこで知れるかもわからないですよね。
でも、臨床の現場に出ている以上、そんなことも言ってられないから解剖学の本を読んでとりあえず付着部を把握してなんとなくここかな?という感じで介入する。
そんな経験ありません?多分、どこかであるはずです!
これが生じるって本来、よくない!でも生じてしまうのは触診について説明がされることがなかなかないから!
それさえ解消しちゃえば、日々の臨床がもっと面白くなると思ったので、
そんな触診について、自分なりに思うことや体験したこと、成功したことを踏まえて載せます!
個人的に療法士として触診は拘るべきだと思ってますので、ぼくなりの触診に関わるもの全て書いていきます!
では、いきます!!!
【目次】
触診とは
触診の仕方〜ちゃんと触れてる?それって気持ちいい?痛い?〜概要編
触診の仕方〜ちゃんと触れてる?それって気持ちいい?痛い?〜実践編
触診の仕方〜ちゃんと触れてる?それって気持ちいい?痛い?〜応用編
まとめ
●触診とは
そもそも触診てなんなのかと言うと、診断法の一つで、
医師が身体の各部を手指で触って病状を知る方法。皮膚温や脈拍、血管壁の性状、リンパ節、体表の腫脹や腫瘤を知るために用いる他、腹部の診断には不可欠の方法と定義されています!
定義上は医師が行う行為、とされていますが触診だけでは当然ながら病状を確定することはできません。だからセラピストも触診する権利がありますし、必要があります。
この触診。もう実感していて当然のことだと感じているでしょうが…
セラピストにとってこの触診技術こそ最大の武器であり必要となる基本技術です!
でもどうやってその技術を上げたらいいのか、ただ触るだけでいいのか、それとも高額な料金を払ってセミナー受講しないと向上しないのか、他の方法があるのか…
その辺を書いていきます!
●触診の仕方〜ちゃんと触れてる?それって気持ちいい?痛い?〜概要編
ここに関しては誰しもが通るところだと思うのですが、新人の介入が始まった頃って……
強くマッサージ的感覚でグイグイっと押したくなりませんでした?
僕はすごいやってましたね…笑
でも、今考えるとちゃんと考えてやれば良かったと思いますね。
・各部位に合わせた触診
・筋を触るときは押圧ではなく平圧
・力はいらない
実はこんな感じで、触診には必要な要素があるのです。ここに意味もちゃんとあります!
まず、「各部位の走行に合わせた触診」ですね!
これに関しては解剖学や触診の本にも掲載されていることなのでそこまで深く書きません。触りたい組織や部位に合わせて触診を進めていかないとしっかりとその形状を把握できませんよっていうことです!
例えば、膝関節の関節裂隙の触診の仕方。
裂隙はご存知の通り、大腿骨と脛骨の間にある所。
膝関節は一軸性の関節。
となれば、その裂隙は横一線に走行しています。
走行に合わせて触診すると非常にわかりにくいです。
わかりやすく触診するためには、その走行に対して垂直に触ることがポイントです!
また、大腿直筋であれば、上前腸骨棘~膝蓋靭帯を介して脛骨粗面に付着しますね。
この場合も、筋に対して平行に触診を進めると周辺の筋との境目を把握しにくいので垂直に触り、ちょっとずつずらしていくとわかりやすいです!
そうすることで、
「どこから始まって」「どのような形状をしていて」「どこで終わるのか」
このポイントがよりはっきりわかります!
つまり、各部位の走行に対して垂直に触ることが大切だよ!
っていうことなのです!
次に「筋を触るときは押圧よりも平圧」について!
ここに関しては、筋の状態を把握したりリリース掛けたりするときにかなりポイントになります!
幼い頃、お父さんやお母さんの肩を揉んだり腰を揉んだりしたことあると思うんですけど……
え、本当に気持ちいいの?痛くない?
って思うくらい力入れてやっていた記憶ありませんか?
ぼくはすごくあって、母親の肩がまぁがちがちで……
親指でグイグイに押していたのですが、
今、あれを思うとまさに対処療法ですね!(幼い子供なので仕方ないです!)
押されたそのあとは気持ちいいかもしれないけれど、持続しないし、強い力で圧迫された筋はさらにその力に拮抗しようと硬結を増悪させます。
つまり、
肩もみしているのにさらに肩こりを強めているということです!
そりゃあ、どんどん硬くなりますね。
これは、クライアントに介入するときも同じでグイグイ押すと
・痛いが先行してしまい、防御性収縮が入る
・そのときは気持ちいい、でも次の日に揉み返しがきて痛い
・その部位に内出血が生じてしまった
などと、弊害が生じやすいのです!
こんなにリスクのあるやり方ということをおわかり頂けました?
じゃあ、どうしたらいいのか!
はい、いよいよその触診の仕方ですね!
●触診の仕方〜ちゃんと触れてる?それって気持ちいい?痛い?〜実践編
概要編でも書きましたが、基本的に力は要らないです!
もし、力を入れないと筋が触診できないという方はもしかすると、
狙っている筋実質を潰してしまっていて、本来の状態でない筋を触診している可能性が高いです!
じゃあ、実際はどう触るのといいのか。
・柔らかくタッチして全体を把握
・徐々にタッチする範囲を狭くする
・最終的には母指または母指以外の4指でタッチする
・押して痛みがない、もしくは気持ちいいくらいの加減
です!
この4つのポイントを考えつつ触診を行えば大丈夫です!
柔らかくタッチすることで現在の筋の状態を把握できますし、
徐々にタッチする範囲を狭くすることで筋間の把握もできます。ここで、筋間が把握できない場合は癒着していると予想もできます。
母指または母指以外の4指でタッチすることでより繊細に筋の状態を把握できます!4指の方が触診しやすいと言われていますが、そこはやりやすい方法でいきましょう!
押しても痛みがない、もしくは気持ちがいいくらいで行うことで不快感がないです。さらに防御性収縮がないですし、気持ちがいいという感覚だけでも筋が弛緩する場合もあります!
この4つのポイントを意識してやってみましょう!
●触診の仕方〜ちゃんと触れてる?それって気持ちいい?痛い?〜応用編
さぁ、ここからはさらに触診の深いところについて書いていきます!
ここまでポイントを詳細に書きました。並べた4つのポイントをさらに生かしたいという方はぜひここも読んでみてください!
先ほどタッチは母指または母指以外の4指で、と書きました。
その方法を用いて、筋間を探ります。
そして、少し癒着しているなぁと感じたら気持ちがいいくらいの加減でその本来あるはずの筋間を触ってください。
なるべく、その筋の走行に合わせて起始から停止部までそれを何回か往復してください。
すると、徐々に同じ力加減なのにどんどん深いところまで触診することができるようになります!
そう、それが筋間リリースとなるのです!
この筋間リリースがされることで、滑走が改善されますので筋収縮がしっかり入ります。
そうなれば、MMTの出力が上がってくることもありますし、可動域が変わることも大いにあります。
触診の技術を使って治療もできるのです!
●まとめ
長くなりましたが、要約すると…
・各部位に合わせた触診が必要
・筋を触るときは押圧ではなく平圧
・力はいらない
・柔らかくタッチして全体を把握
・徐々にタッチする範囲を狭くする
・最終的には母指または母指以外の4指でタッチする
・押して痛みがない、もしくは気持ちいいくらいの加減
・触診技術を使ってそのまま筋間リリースできる
ということですね!
とは言ってもやはり数をこなしてナンボの技術です。
むやみやたらに触ってなんとなく変わったからいいかなぁ、なんて臨床はもうおさらばしましょ!
一人一人と真剣に向き合って、一つ一つの筋に対してしっかりを把握しようとする!
どんな状態なのか、癒着があるのか、左右差はあるのか、触りやすいのか、個体差はどうなのか、収縮したとき弛緩した時どう反応しているのか、
などなど、たくさんのことを考えながら介入中の触診をしてください!
きっと、これまでの臨床よりも何倍も楽しくなるはずです!
そして、クライアントにもっと質の高い介入を提供していきましょ!
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