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TFLが股関節内旋に作用する理由、どうしてですか?

安齋です!


今回はサロンメンバーよりいただきました質問をシェアします。



大腿筋膜張筋が内旋に作用する機序を教えて頂きたいです。


ほほう、なるほど。

みなさんはこの様な質問をされた時、どの様に回答しますか?

いろんな回答の仕方があると思います。

僕の場合は以下の様に回答します。


【安齋の回答】

前文、全て回答のまま載せます。

質問ありがとうございます。

大腿筋膜張筋(以下、TFL)がなぜ股関節の内旋作用があるのかですね。

付着部からみていただきたいのですが、ASISから起始して腸脛靭帯(以下、ITB)となり最終的に脛骨粗面外足に付着します。

この時点で2関節筋であることはわかりますね。



そして、大腿骨は頸体角により寛骨臼から体軸の内側に向かって走行しています。さらに前捻角があるので大腿骨骨幹部は大腿骨頸部に対して内旋しています。(写真、赤線)

この骨をTFLにより持ち上げるためには、力学的に同じ方向である内旋方向へ引っ張りながら動かすと最も力を使わずに関節を動かすことができます。(写真、青線)

なので、TFLは股関節の内旋作用があるということです。

余談ですが、膝OAの方は下腿が外旋していたり股関節外旋位での立位をとりますね。これにより、TFLの走行が本当は体軸の内側へ向かっておらず外側に向かっています。そのため、TFLに対して遠心性収縮が入るのです。だから膝OAの方はTFLやITBがガチガチになるし、だからこそ股関節の内旋誘導や下腿の内旋誘導が必要なんだよと臨床で言われます。


と、こんな感じで回答します。


【安齋の回答がなぜこうなったのか】


個人的には人体の構造や運動は全て物理学から成り立っていると考えています。

なので、その対象の筋が動かす骨がどの様な形状をしていてその筋はどのような走行をしているのかを考えます。

そうなると自然と力学がベースとなり、モーメントの話が出てきます。

だから、こんな感じの回答となります。

みなさんだったら、どの様に回答しますか?



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