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目標設定に活用できるSMARTの法則

【SMARTの法則とは何か?】 George T. Doranによって提唱された目標設定方法で、ビジネス業界などでも使われています。比較的古くからある考えですが、仕事をする上でも臨床をする上でも活用できる考えなので、知っておくと良いかと思います




Specific:「具体性、明確性」 Measurable:「計測可能性」 Assignable:「割当設定」 Realistic:「実現可能性」 Time-related:「期限設定」



これら頭文字をとってSMARTの法則になります。



これを臨床に落とし込んで考えてみましょう。


例えば脳卒中片麻痺の患者さんに対して、「上肢機能を改善して補助手としてADL場面に参加できるようになる」という目標を立てたと仮定しましょう。


これをSMARTの法則に当てはめて、より深掘りして考えてみると。


・Specific:「具体性、明確性」 →ADLの中でも「特に食事場面で補助的に使用できるようになる」など、より具体性を持たせた方が目標が明確化します。


・Measurable:「計測可能性」 →上肢機能のアウトカムを設定します。Fugl Meyer AssessmentやMotor Activity Logなどの評価バッテリーで何点を目指すのか。


・Assignable:「割当設定」 →割当設定とは、誰がやるかという意味合いです。なので、リハビリでは当事者ということになりますが、目標到達のために家族の協力が必要な場合は、「家族にどの程度協力してどんなサポートをしてもらうか」などの設定をここで行います


・Realistic:「実現可能性」 →上肢機能補助手レベルがそもそも実現可能なのか。これは予後予測が重要になります。よくあるのが、回復の可能性が著しく低いにも関わらず、いつまでも機能向上を目標に設定してしまうパターンです。実現可能なレベルはどこなのかを客観的に評価する事が必要になります。


・Time-related:「期限設定」 →いつまでに補助手レベルになり、生活場面で使用できるようになるのか。期限を設ける事で改善していても思うように改善していなくても、振り返りを行う機会に繋がり、目標の再設定を行う事が出来ます。




このように考えていくと、より具体的に目標設定ができます。もしかしたら、設定していた目標は実現が難しく、もっと段階を落とした方が良いのではないか?といった事を思ったりします。




OTだと目標設定のツールとしてCOPMやADOCなどがあります。

これらは、患者さんと協業して目標を定めていくのにとても有用だと思います。



SMARTの法則はどちらかというと、自分が患者さんに設定しようとしている目標設定が妥当なのか自身で振り返る思考プロセスに活用できると、個人的には考えています。



前述した通り、SMARTの法則はビジネスの中で使われるので、マネジメントなど臨床以外の業務などをする際にも活用できる考え方だと思います。


ちなみに近年ではSMARTの中のARTは異なる意味を持たせて活用されているようです。

A→Achievable:「達成可能性」 R→Relevant:「関連性」 T→Time-bound:「明確な期限」


Achievableは上記のRealisticと大体同じになりますね。

Tもほとんど同じ意味なので、新しいのはRelevantになります。


これは、例えば目標としていることが進めている事業と関連性があるのか、利益との関連性はあるか(収益性があるのか)、などの意味になります。


なんとなくの目標から、解像度を上げて目標設定する機会にしてみてください^_^



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