安齋です!
定期的にサロンメンバーから質問をいただいてます!質問をしてくださるメンバーさんはありがとうございます!持っているものは余すことなくお伝えしておりますが、疑問など出たら随時、質問を追加してください!僕らもまた勉強になります!
さて、今回はそんな質問を一部、シェアして噛み砕いていこうと思います。
質問
腹横筋について質問があります。腹横筋の機能低下している人は肩関節屈曲させた時に腹横筋が働かないと本に書いてありました。腹横筋を賦活させるためにも肩関節屈曲を反復させると機能向上するのでしょうか。
という質問です!
さてさて、この時点で皆さんは機能向上すると判断しますか?それともしない?
安齋の回答
質問ありがとうございます。まずできるかどうか、ですが可能です。
ですが前提条件が発生します。
・どんな姿勢でも脊柱アライメントが安定して行えるか
こちらの条件が必要です。
肩関節の屈曲運動で賦活させるには、当然ですが肩甲骨や胸郭の動きが正常でなければいけません。加えて対象となる肩関節の可動域も全運動方向に対して制限がない状態であることが必須です。
さらに肩関節の屈曲運動で腹横筋を賦活させるには、脊柱が生理的前弯を維持することができて代償動作なく肩関節屈曲運動ができることが必要です。
これらの要素が揃って初めて賦活させるための準備が整っていると言えます。なのでただ屈曲運動をするだけでは賦活はされません。
いろんな条件を揃えてなら、可能ということです。
という回答でした!
脊柱アライメントが安定しているとは実際にどのようなアライメントなのか
とは言ってもじゃあどのアライメントでいられたらいいのか、評価対象はどこになるのかがわからないと理解が進まないですよね。
簡単にまとめます!
脊柱アライメント
・第10肋骨の頂点とASISの位置が矢状面からみて平行
・ASISとPSISの位置が1.5-2横指の差
・鼻の頭と胸骨柄が矢状面からみて平行〜1横指の差
・肩甲骨アライメントが正常
・立位時の大転子の回旋の差が無い
この辺りを評価してみて整っていれば腹横筋は賦活されます!
以前に、安齋と中嶋がコラムで書いた腹横筋の内容を見ていただければわかるのですが、正直言ってここまでアライメントが整っていれば腹横筋はほぼ確実に機能してきます!
なぜ、アライメントが整っていると腹横筋が機能するのか。
腹横筋は内腹斜筋との筋連結をしており、内腹斜筋は外腹斜筋の筋活動により胸郭が引き下がってくることでよりその機能が発揮されます!
ということは胸郭を引き下げられるだけのアライメントに位置していることが大切なんですね!
まとめ
参考書に書いてある文面って、どうしても図書の関係上いろいろ情報を割愛して記載されています!
質問をしてくださった方のように、なぜそうなるのか本当にそうなるのかを疑問に持っていただけるとさらに臨床が深まるかと思います!
それではーー!!!
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