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電気刺激を用いた手のリハビリ




電気刺激には様々な種類があります。


◆神経筋電気刺激 ( NeuroMuscular Electrical Stimulation:NMES)

・神経筋の再教育、筋力増強を目的とした電気刺激

・オンーオフを繰り返し筋収縮を行う


◆ 経皮的電気刺激 (Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation:TENS)

・ オン状態が続く電気刺激

・疼痛緩和などに用いられる


◆機能的電気刺激 (Functional Electrical Stimulation:FES)

・障害された機能を補完する電気刺激

・ハンドスイッチで刺激のタイミングを徒手的に操作する等


◆ 随意介助型電気刺激 (Integrated volitional control electrical stimulator:IVES)

・随意筋電に⽐例した刺激強度で電気刺激が生じる

・課題指向訓練との併用による親和性高い



脳卒中のリハビリなどでは、目的によって使い分けることになりますが、随意性向上として有効なIVESなどの機器はどの施設にも導入されているわけではありません。


その他の機器で導入しやすく、汎用性が高いのがESPURGE(エスパージ:伊藤超短波株式会社)という機器です。


今回は、この機器を使った手の課題訓練の一例を紹介したいと思います。


【エスパージの特徴】

エスパージは、周波数・パルス幅・ランプアップ時間、ランプダウン時間、ホールド時間など様々なパラメーターを設定できることが特徴です。


例えば、パルス幅が長いと電気刺激の強度が上がるので、最初は低めから始めることが適切です。






①促通反復療法に併用した持続的電気刺激としての利用


動かしたい筋(例えば指を伸ばしたい場合、総指伸筋)にパッドを貼ります。

そして、関節運動が生じない運動閾値以下の設定で電気刺激を加えた状態で、反復した徒手運動療法を実施します。


この時は、持続的電気刺激なのでTENSモードを使用します。

TENSにより神経路の興奮度を高めておき、促通反復手技と併用することで、より促通効果が生じやすいと言われています。


これは、促通反復療法(川平法)の併用療法という方法になります。


※促通反復療法の場合におけるパラメーター目安

  周波数50Hz 、パルス幅150~250μsec





②物品操作訓練と併用しての利用


物品を使いながら、つまみ動作やつかみ動作の練習を行うとき、電気刺激を用いると効果的な場面があります。

IVESがあれば、IVESの利用が望ましいですが、エスパージでも対象者によっては実施可能なケースがあります。



この時は、EMSモードを使用します。


アイビスのように、筋出力を補助してくれるわけではないですが、収縮に合わせて課題を行うという方法になります。


上の設定はランプアップを2秒、ホールド1.5秒、ランプダウン0.5秒、オフを3秒にして、総指伸筋に電極を貼っています。


イメージとしては、ランプアップ2秒の間に患者さんに電気に合わせて自身でも動かしてもらう→ホールドにて指伸展を行い→ランプダウンからオフの間に指を自身で屈曲させ、リーチ→またランプアップに合わせて指を伸展させてリリースする。


このような形です。


このケースは、あくまでも「集団屈曲は随意運動が可能で把持する能力をある程度有している」というケースを想定しています。



設定時間は、対象者の能力に合わせて変更すると、課題にも電気刺激を取り入れやすいかと思います。



「エスパージが職場にあるけど、うまく活用できていない」という方は、参考にし、実施してみてください

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