今回は、タイトルの通り、高齢者のバランス機能を改善する方法の一つをお伝えします。
高齢者になると感覚受容器は閾値が上がりますので、当然ながら感じるものも変わります。そしてそれは、バランスも同じです。
バランス機能はそもそも、端座位、立位に必要とされます。
端座位であれば殿部、立位であれば足底がそれぞれ接地してそこから得られる感覚でバランスをとっています。
この場合、機能しているのは圧覚を司るルフィニ小体、パチニ小体です。
サロンメンバーの方は先日の感覚障害セミナーを復習するといいですね!本当に勉強になるのでオススメです。
今回、お伝えするのは立位でのバランス機能についてです。
条件として、各関節の可動域は問題なく筋力も安定している、中枢神経系の問題はないとい
う前提です。
【前足部に対するアプローチ】
立位である以上、接地しているのは足底のみです。この感覚がしっかりとしてないと当然ですが、バランスはとりにくいです。
足部なので、回内していたり回外していたりしてもそうだし、外転していたり内転していたりしてもバランスはとりにくいです。
そこは整えるとして、アライメントが整えばバランスが整うかといえば答えは100%でOKとは言えないですね。
圧覚を司るルフィニ小体、パチニ小体が機能していないと難しい問題です。
高齢者になると先行してこの2つの感覚が落ちていきます。
ここを賦活するには、振動刺激を与えると効果的です。
振動刺激の幅は、個人差があるのでどの程度とは記載しませんがその人にあった振動刺激を加えると前足部の感覚が促通されてバランス機能が改善します。
本人から聴取すると立ちやすいなどのお話も得られるかと思います。
ただし、もともと崩したアライメントで生活していた方は立ちにくいなどの話もする可能性はあります。その場合は振動刺激の幅を変えるか、運動療法による筋収縮を入れると変わります。
いづれにしても振動刺激は感覚機能の改善につながりますのでぜひ、お試し下さい!
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