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随意性が低い方に対する上肢訓練方法例

こんにちは、中嶋です。


片麻痺により,随意性が低いケースに対してどのような介入をしているのか?という質問が時々ありますので,実際に提供しているアプローチについて紹介したいと思います。


まず、前提として片麻痺上肢の随意性が低いケース(Br.staga Ⅰ〜Ⅱ)に対して推奨されるアプローチとしては、電気刺激やミラーセラピーなどが挙げられます。条件を満たせばCI療法も有効な治療法で、手技的な介入で言えば反復促通療法も重度麻痺には選択される介入方法かと思います。


ただ実際はこれらの介入以外にも運動療法や他の促通手技などを用いて介入する事があるかと思います。運動麻痺の可塑性を促すには、"量"がかなり大事になるため、重度麻痺の方に対しても量を担保できる運動療法や自主トレの提示が必須と考えます。


そんな時に行う介入の一案です。





下の写真では、側臥位にて杖を把持し肩屈曲90度の姿勢にしています。この姿勢から杖の先端が動かないように、肩の屈伸や肘の屈伸などを行います。



【杖を把持し肩屈曲90度】


【肩の屈曲運動】



昔から行われている上肢訓練として、"ワイピング"というものがありますが、ワイピングは手の機能もある程度高くないと、上手くタオルを動かせず、訓練として難しいケースがあります(個人的印象として)。


この杖を用いた訓練では、杖に手を乗せられれば、手の機能が低くても肩の運動を誘発出来るので、臨床で応用しやすいです。


また、随意性が低い方は、挙上位で運動する機会が著しく減ります。


関節に対する感覚入力は特に肩など近位部においては重要とされていますが、亜脱臼などがあれば、なおさら肩甲上腕関節内の関節窩と骨頭の適合が崩れ、固有感覚の入力も減少してしまいます。


そういった部分を防ぐ意味でも、この訓練は有効と考えます。


側臥位で実施する意図としては、重力を応用できるという点です。


側臥位で肩関節の屈伸を行うと、重力の作用で、より大きく運動を起こす事ができます。それを視覚的に患者さんは確認することで、「自分の意思で動かそうとしたら動いた」という経験をする事ができます。


このフィードバックが得られることも、この訓練を提案する理由の一つになります。



注意点としては、杖から手が落下してしまうと、肩を痛める危険性がある点です。


なので、最初はサポートしながらが望ましいですね。



慣れてきたら、杖の位置を変えたり、ベッドの高さを変えることで、外転要素や内転要素を強めた上で実施するなどの応用も出来ます。



あくまで介入の一例ですが参考にしてみてください^ ^




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