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体幹機能をどうやって評価するのか

【体幹機能を基礎から理解できているか】



安齋です。

臨床上、体幹機能はゼッタイに外せないポイントですよね。


上肢機能も下肢機能も体幹が整っていないと十分に機能させることが出来ない。


でも、体幹自体が動かない、または安定性が十分でない患者さんやクライアントさんの介入はどうやったらいいのか。


というお悩み、実は結構届きます。


そこで今回は、臨床上でどうやって体幹機能を評価していくのかをお伝えします!



・そもそも体幹の機能をどう捉えているのか


そもそも論ですが、体幹ってどこのことをイメージしていますか?


腹部ですか?

世間一般的なイメージは腹部ですが、われわれはそこで止まっていては臨床には活用できませんね。


体幹とは、腹部、腰部、胸郭、胸背部、頚部です。

要は、頭部と上肢、肩甲帯を除いた上半身のことですね。



結構、え?と言われるのですが頚部も体幹の一部です。


これらの部位を総合的に活用して、体幹を屈曲、伸展、(左右)側屈、(左右)回旋という動作を行っています。


この6つの運動方向を自由自在に動かせるから体幹機能が十分に機能するのです。


そして、臨床上で見られる体幹機能の低下は、一部位または複数方向の動作ができないから体幹機能が低下しているとよくいわれるのです。


良くある順番としては、①回旋②伸展③側屈④屈曲の順で出来ない人がいますね。(実際にはきちんとした屈曲を出来る人は少ないので、どの運動方向も同じくらい出来てない人がいます。)


そして、これは年齢関係なく生じています。

現代の生活様式の問題で、便利になったがゆえに体幹を使わずとも小手先だけで生活ができてしまうからです。



仕事も基本的にPCがメインなので指先しか使わないし、運送や工場の仕事も立ちながらその場で作業するので、体幹を全体的に使っていないです。


そして、それは我々セラピストも同じです。


臨床でセラピストも体幹の回旋や伸展、側屈を正確な動作で行う事なんてないですよね。



そういうことなんです。


みんな、動かしてなさすぎなんです。


だから、運動療法が大切だと言われているし、すでに海外での療法は運動療法がメインです。徒手のレベルは日本と比較するのも申し訳ないくらいハイレベルです。我々が知りえない方法や概念がベースにあります。



どんどん、動かしていくべきというのをご理解頂ければと思います。




・評価するときに注目したいポイント


私は体幹機能を臨床でみるときに以下について注目しています。


①腰部多裂筋

②腰方形筋

③体幹回旋

④脊柱起立筋

⑤体幹屈曲


これらをまず見ています。

でも5つを評価するのにかかる時間は1分程度です。


評価に時間かけてももったいないからすぐに介入に入ります。


①骨盤前傾を端座位でも、立位でもきちんとできるかどうか。

②体幹側屈する際に、腰方形筋スタートで徐々に脊柱起立筋に移行できるか(筋収縮を触診しながら)

③体幹回旋を立位で行い、回旋した際に体幹の回旋方向と逆方向に骨盤回旋をさせられるか

④上肢挙上の際に、脊柱起立筋の収縮をしっかりと入れることが出来るかどうか(立位)

⑤頭部からおろしていき、順番に体幹を屈曲させることができるかどうか


この5つのポイントをしっかりと理解して動作確認をするだけでも体幹機能についての理解や、見方がガラッと変わります。


この5つのポイントをぜひ意識しながら臨床で評価をしてみてください。



後日、一つずつ動画にて評価の仕方をお伝えします。それでは。






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