現在脳卒中ガイドライン2021の原稿案が公開され、パブリックコメントが募集されています。
脳卒中の方を普段対象にする人はぜひ目を通しておくと良いですね(^^)
その中の痙縮の項目の中に気になるものを見つけましたので、共有しておきます!
「体外衝撃波治療(extracorporeal shock wave therapy:ESWT)や反復性経頭蓋磁気刺激 (repetitive transcranial magnetic stimulation:rTMS)を行うことは妥当である(推奨度 B エビデンスレベル中)」
この体外衝撃波治療(ESWT)はショックウェーブ治療器と呼ばれるもので、なんと偶然にも管理人の安齋くんが取り扱いに関わっているものです笑
日本では一部の整形外科や接骨院などにも導入しているようですが、痙縮への効果があるという報告は私も知らなかったので興味深いです。
ということで、元論文を探してみました。
「EFFECTS OF EXTRACORPOREAL SHOCK WAVE THERAPY ON SPASTICITY IN POST-STROKE PATIENTS: A SYSTEMATIC REVIEW AND META-ANALYSIS OF RANDOMIZED CONTROLLED TRIALS(脳卒中後患者の痙縮に対する体外波衝撃波治療器の効果-システマティックレビューとメタアナリシス-)」
・メタアナリシスの結果8件のRCTを抽出
・痙縮評価筋:手首、指の屈筋群(3件)、足部底屈筋群(3件)、肘屈筋群(2件)、肩外
旋筋群(1件)
・一次アウトカムはMAS(Modified Ashworth scale)
・ESWTによりMASを低下させる可能性が示唆される。
・しかし、研究内容の不均一性や異質性の検出やサンプル数の少なさなど見られる
・MAS以外にH/M比をアウトカムとした研究が今後求められる
これからに期待という感じですかね!
今度日本でも広まる可能性はあるので、サロン内でこういった機器についての情報を来年はシェアしていけるようにしていきます(^^)
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