【文献紹介:関節拘縮はどういった流れが生じるのか】
- リハビリスクエア【リハスク】
- 2022年10月27日
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関節拘縮の発生機序を細かく見ていくのは難しいですが、どのくらいの期間でどんな組織変化が生じてくるのかを知っておくだけでもそのリスクを理解できるかと思います。
今回はそんな関節拘縮がどのくらいの時間でどんな組織変化が生じるのかをお伝えします。
参考文献はこちら

ラットの右膝関節を最大屈曲位にして固定をした結果
2w:関節周囲脂肪組織の萎縮と繊維増生があり、固定期間の延長と共にそれらの変化が進化した。
4w:関節軟骨と周囲組織の癒着が生じてきた
16w:脛骨と大腿骨が繊維性に連結する例も出てきた
32w:関節構成体の萎縮、繊維化、関節腔の狭小化が進んで繊維性強直に至った
ここに炎症や軟骨の壊死、消失はなかった。
ということです。
つまり、炎症所見がなくともこの時期が過ぎると確実に関節周囲組織の変化が生じるということです。
ここに術後の炎症所見があったり、外傷性の炎症、OAなどによる炎症があれば血漿の組織間への漏えいがされるので、組織自体が動きにくくなるので余計に癒着や繊維化が進みます。
ここには炎症物質やと鬱誘発物質、血漿タンパク質が関わってきます。
となると炎症はやはりきちんと初期から抑えにいくべきだし、疼痛誘発物質をなるはやで抑えて児童運動できるようにしておくべきなのは明確ですよね。
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