外側広筋の加齢変化
- リハビリスクエア【リハスク】

- 19 時間前
- 読了時間: 2分
外側広筋の加齢変化
基礎や機能など
外側広筋:歩行や立ち上がりなど機能的意義が大きく、サルコペニアとの関連を直接検討しやすい。
外側広筋の年齢的変化①:年齢群ごとの特徴
〈若年成人20-25歳〉
・筋線維径が大きく、形状はほぼ円形
・モザイク状にタイプIとタイプⅡ線維が分布
・ハイブリッド線維は少ない→正常で健全な筋線維構築を反映している証拠
〈高齢者70-75歳〉
・全体的に筋線維断面積(CSA)が縮小
・特にタイプⅡ繊維の萎縮が目立つ
・線維径のばらつきが増加→加齢に伴う筋線維萎縮の進行を示している
〈後期高齢者以降75歳〜〉
・小型で角張った不整形筋線維が多数出現
・ハイブリッド線維の増加
・筋線維の形態的不一致性が顕著→脱神経と再支配を繰り返した結果と解釈される
外側広筋の加齢変化②:大腿部CT画像による筋量と筋質の比較
高齢者では筋断面積の縮小(筋量低下)、筋内及び筋間脂肪の増加が明瞭に認められる。これは筋の質の低下を示す所見である。

外側広筋の加齢変化③:筋線維総数と年齢の関係、選択的萎縮
左図:年齢とともに筋線維総数は有意に減少した。特に高齢期に入ると減少が加速した。
右図:加齢性筋萎縮はタイプⅡ線維に選択的であることが定量的に示された。

まとめると、、、
・タイミング:加齢によって筋萎縮が進み、特に高齢期になると加速する。
・質:筋肉量だけではなく、質の低下(=脂肪浸潤)も進行する。タイプⅡ線維が選択的に萎縮する。
ということ。
外来を担当しているセラピストは特に患者さんから言われることが多いだろう。
「足がどんどん細くなっているんだよね」
ただの筋力低下、歳のせいという説明ではなく
「年齢により、筋肉を構成する線維、特に太くなる線維(=タイプⅡ線維)が小さくなる(萎縮する)して、そこに脂肪が入り込むから細くなったように見えるんですよ。」
という説明ができるとわかりやすい。
そして、臨床に活かすなら。
外側広筋は、起立動作やしゃがみ込み、階段昇段において必要な筋組織。
・脳卒中患者の基本動作を変える
・TKA患者の膝関節求心性収縮をまずは鍛えたい
・立ち上がり動作の中間層〜後半をスムーズにできるようにアプローチしたい
・階段昇段動作をスムーズに、痛みがでないようにしたい
・歩行時のLR〜Mstを安定させたい
このような場合において、外側広筋へのアプローチが必要だと言える。


コメント