Fasciaの中でも馴染みのある、足底筋膜について・・・
上記の論文から抜粋です!2020年のペーパーなので、最近の知見です!!
足底筋膜の断裂:現在の治療基準:系統的文献レビューについて
Florian Debus et al
【背景】
系統的文献レビューの目的は、足底筋膜の断裂の概要を説明することです。ただし、この分析の焦点は、現在の治療の概念に基づいています。結果に基づいて、著者らは標準化された治療概念を提案します。
対象と方法:PubMedデータベースを使用して、次の用語を使用して系統的文献レビューを実施しました。
対象ワード:「足底筋膜炎の断裂」または「足底筋膜炎の裂傷」
2018年7月11日までにPubMedデータベースに公開されたすべての記事が含まれていました。
記事は3つのリサーチクエスチョンに関して評価
(1)どの患者が足底筋膜の断裂によって影響を受けますか?
(2)足底筋膜の断裂を治療するために使用された治療はどのようなものですか?
(3)どの結果が達成され、これはどのように測定されましたか?
結果:合計78の研究が特定され、そのうち17の全文が分析されました。 12の出版物は症例報告であり、5つの研究は後ろ向き研究でした。
124人の患者からのデータを含めることができます。患者の平均年齢は39.6歳でした。
研究の63.2%(n = 12)で、高いレベルでの運動活動をしている患者、あるいはプロの運動選手が分析対象とされていました。
全患者の94.4%が保存的に治療されました。固定の平均期間は2.6週間でした。
ほとんどの場合、痛みに適応した部分負荷が許可されていました。
結論:足底筋膜の断裂に関して利用可能な研究はほとんどありません。データの品質が悪いが、痛みに応じた体重負荷にて歩行器で最大3週間の固定期間は、最も適用されている治療概念のようです。治療の有効性を評価し、治療の概念を最適化するには、さらなる研究が必要です。
とのことです。
このあたりの研究は少ないことがシステマティックレビューでもわかりますね。
みなさんがこういった疾患でも報告する意義は十分にあると言えるでしょう。
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