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論理的思考で業務改善を提案するには


私たちは臨床を行うときは、論文を読み論理的に根拠を持って治療プログラムを決定しています。


例えば、ある参考書に書いてあるリハビリ方法をそのまま実践するのではなく、書いてある内容を疑い、批判的な視点で考えることが求められています。


このように、物事を鵜吞みすることなく批判的精神を持ちつつ物事の本質をとらえ、論理的に思考するプロセスを「クリティカルシンキング」といいます。


クリティカルシンキングは、ビジネス領域においても重要視されており、臨床だけでなく業務改善や業務提案において有益な思考法であると思います。


今回は、主に論理的思考を行う上で有効となる、ロジックツリーとピラミッドストラクチャーについて簡単に説明したいと思います。



まず、クリティカルシンキングには①イシューを考える②分解する③検証するの3要素が必要とされています。



①イシューを考える                                   イシューとは「論点」「考えるべきこと」のことを指します。例えば、普段業務をしていてそれぞれの組織として課題となっていること、解決しなければならない(解決した方がよい)こと、になります。



一つ例を挙げてみます。


患者から「担当によって指導内容が違くて困る」。このような声が挙がったとします。


患者さんの精神的不安を取り除くため、満足度を高めることは回復の大事な要素になるので、これを解決したいイシューと設定します。




しかし、これだけだとどのように解決策を提案すればよいかわからないです。

そこで、2つ目の「分解する」が必要になります。


②分解する

上記の状態だと、まだイシューが大きすぎると状態です。これでは、具体的な解決策を提案することは難しくなる。そこで、イシューを小さく分解するという考えが必要となります。


この時に有効な手法としてロジックツリーの活用が挙げられます。





あくまで例にはなりますが、このように「担当によって指導内容が異なる」という問題点を担当間、組織内、別の視点といった要素に分解して、さらに深堀していき、イシューを小さくしていきます。



イシューを小さく分けたあとは、解決策を提案していく必要があります。


例えば、上記のロジックツリーから、「担当間での知識に違いが生じないように部門勉強会を定期的に行おう」という提案をしていきたいと考えたとしましょう。



ただ、次に問題となるのが「勉強会をしましょう!」といっても、皆がその必要性を感じていないという点になります。


当然個々のモチベーションの問題はありますが、まずは勉強会をすることが本当に有効な方法なのか?について感覚的ではなく論理的に説明できると、良いですよね。



この時に有効な方法がピラミッドストラクチャーになります。




あくまで一例ですが、ピラミッドストラクチャーを示すとこのようになります。


まず、トップにイシューを解決するための提案(主張)を書きます。

ここでは、「定期的に勉強会を行う」です。


そこから、「Why?」という質問に答えるように、下の構造に移っていきます。


このように深堀して分析していくと、「既存論文で示されている予後予測を下回っている症例が多く、部門全体で知識を共有する機会を作る必要がある。そのため、定期的な勉強会を行い、患者の治療成績を高め満足度も高める必要がある。」


といった論理的な提案ができるかと思います。



ピラミッドストラクチャーは解決策を感覚的ではなく、「なぜそのような提案をするに至ったのか」について、論理的に他者へ説明できるツールとして有効であると考えられています。


自身の考えを整理するためにも非常に有効な方法ではないかと個人的に感じています。                                 



③検証する

イシューを具体化し解決策を提案することが出来たら、仮説を立て実際に検証を行います。


今回の例だと、勉強会を定期的に実施するということになります。


勉強会を開始し、「担当によって指導内容が違くて困る」といった声が聞かれなくなる、改善度が高まる。


アウトカムを設定し、検証をしていくという流れになります。


よく見られるのが、なんとなく勉強会を続けている。何に繋がっているのかわからない、といった光景です。


そうならないように、イシューの設定から仮設・検証まで順を追って考えていけると良いのではないかと思います。




今回は、あくまで一例です。


実際は、色々な弊害があり難しい部分も多いのが現実ですが、このような思考方法はいろいろな場面で役立つので、参考になればと思います。



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