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身体的フレイルの評価ポイントを押さえておこう!



フレイルとは、「ストレスに対する脆弱性が亢進した状態」を示し、「生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態」と定義されています。


近年日本でも、高齢者のフレイルに対する取り組みが注目されており、「介護予防・日常生活支援総合事業」では、基本チェックリストなど使い、介護予防事業の対象者の選定を行っています。


フレイルには、表現型モデルと欠損累積モデルという2種類のモデルが提唱されています。


表現型モデルとは、加齢に伴って現れる身体機能の衰退徴候を捉える考え方で、Fried らによって提唱されました。


このモデルは、①体重減少②倦怠感(疲れやすさ)③ 活動性低下④筋力低下⑤歩行速度低下、の5つの徴候が要素として関与するという考えです。表現型モデルは、精神的フレイルや社会的フレイルの項目が含まれていないため、主に「身体的フレイル」の代表的な診断基準として位置づけられています。


表現型モデルの評価法にCardiovascular Health Study基準(CHS基準)というものがあり、日本では2020年にその改訂版(J-CHS)が国立長寿医療研究センターより公表されています。


評価項目は以下の通りです。




この項目のうち、3項目以上に該当する場合をフレイル、1~2項目の該当でプレフレイル、該当なしをロバスト(健常)と判定します。



評価項目としては簡易なので臨床でも使いやすいかと思います。



生活期では特に必要な視点かもしれませんね。

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