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執筆者の写真リハビリスクエア【リハスク】

骨粗鬆症の二次予防にセラピストがどう関わるか

安齋です。 今回は診療報酬の改定にもあり、大きく変動がありました骨粗鬆症のお話をしていきます。

これを知っているかどうかでだいぶ変わりますのでぜひ、認知しておきましょう。

骨折リエゾンサービス(FLS : Fracture Liaison Service) 脆弱性骨折患者に対する 骨粗鬆症治療開始率および治療継続率を上げるとともに、 リハビリテーションの視点から転倒予防の実践により二次骨折を防ぎ、 骨折の連鎖を絶つことを使命とする。

要約すると、一次予防の質を高めましょうよってことです。

(脆弱性骨折は骨の強度が低下し、わずかな外力で生じる骨折であり、 高齢者の生活機能を一瞬にして奪い、生命予後の悪化をもたらす重大な疾患である。 一度脆弱性骨折を起こした患者の二次骨折リスクは極めて高くなるため 骨折治療を受けた患者に再発する骨折を未然に防ぐことは本人のみならず、家族、地域社会、さらには医療経済の面からも極めて重要なことである。)

簡単な話です。 昔は紫外線をあびることにより皮膚からのビタミンD生成を促すので、日光に浴びましょうが当たり前でした。

現代はコロナの影響で在宅ワークとなり、外出頻度は減りました。 紫外線の増悪により、日焼け止めを塗り美容意識が男女ともに上がりました。 食事の宅配サービスの浸透化により自炊頻度が下がり、栄養の偏りが増えました。

1人暮らしや高齢の夫婦生活においては買った方が安いという現実が生まれました。

これらの影響により、健康でいるよりも少しでも楽をして美しくいられるほうがいいよねという概念が生まれました。

良い面もありますが、当然ですがヘルスリテラシーとしては悪影響が多いですね。



こうなると、一次予防を過去からうたってきた日本の医療が報われない、なんとかして打開策を練ろうとなって今回、FLSによる診療報酬の追加が発表されました。


骨粗鬆症の治療患者さんに基準を満たす治療をすると一人当たり500単位の診療報酬が発生します。


この制度、病院にとっては確実にありがたい形態であり皆さんの職場でも取り入れようとする可能性が非常に多いです。


では、そこでわれわれセラピストがどう関わるのかが大切です。

セラピストが関わっても診療報酬の点数が上がることはありません。 (正直、言えば制度として使うなら運動器認定理学療法士や認定作業療法士が関わることで○○単位追加可能、みたいな制度があった方が認定の意味が出てくると思いますが…,これを言うと今度は政治的な話になってくるのでしませんw)

ですが、セラピストが関わることで確実に患者さんのQOLを上げることとADLの質をあげることができます。

我々は元々、そこにフォーカスしている職種です。 となれば、ここに関わってこそ真髄なのではないでしょうか。


関わり方は以下の通りです。

・転倒予防評価(FBS、time and up go testなど) ・認知機能評価 ・家屋調査および指導、改修関与(福祉住環境コーディネーター、CMとの連携)

が代表例ですね。


そして、深掘りするなら 転倒防止に関わる身体機能のバイオメカニズムの理解、平衡機能の理解。身体感覚から得られた情報処理をする脳機能のメカニズムの理解。

そしてそれらを統合して応用できるスキルを身につける。



ここまでできて関わると、セラピストのかかわりに意味が出てきますし患者さんにも喜んでもらえますね。



このように、二次予防に対する関わり方や医療の変化を見逃さずに常に情報を確保していくことが大切かと思います。


私も情報を得たらまた、シェアしますね!


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