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執筆者の写真リハビリスクエア【リハスク】

肩関節について①


先日質問があったので勉強のために肩関節について共有です!



症例:右肩関節脱臼骨折ope後のクライアント、男性

はい、まずは肩関節の基本的なところからいきましょ!

__________________ 肩関節の基本構造 __________________

肩関節は正式名称ではないことをもう一度、復習しましょ!

・肩甲上腕関節(通称GHjt)

これが一般的にきく肩関節の正式名称です。 上腕骨と肩甲骨による関節だからこの名称です。

さて、ご存知の通り肩関節は単体では可動域の全範囲は動かせません!どこが複合的になるかといういうと、

・肩甲骨 ・胸鎖関節 ・肩鎖関節 ・肩甲胸郭関節(第二の肩関節) ・胸椎 ・腰椎伸展 ・上位肋骨の開き ・鎖骨の上方回旋

これらの部位が複合的に動くことで肩関節は動きます! 細かいでしょ?それが人体です。

またGhjtは後方を走行する軟部組織は多いですが前方は少ないです。さらに上腕骨は後捻角というものが存在していて、伸展した際に骨頭が関節面に対して前方に移動しやすい構造になってます。

なのでGHjtは前方脱臼がしやすい関節ということです!

__________________ 【どこから評価しますか?】 __________________

まずはオーソドックスにGHjtの動きを自動運動と他動運動でどの程度、可動域が違うのか評価しましょう!

・屈伸 ・外内転 ・回旋(外旋は1~3rdポジションまで) ・水平屈伸

この際、肩甲骨の挙上や下制は測定せずに左右差を視診や触診で評価しましょう! 肩甲骨の可動域測定はランドマークがズレやすいので測定記録にバイアスがかかります。 むしろ視診と触診でどの程度、左右の差があるのかみた方がよっぽどわかりやすいです!

可動域を評価したら次は筋力評価です!

個人的な話になりますが安齋はMMTをほとんどしたことないです。 というのも、ADLに必要な動きをMMTでは測定できないからです。

徒手抵抗なんてバイアスかかりまくりだし、抵抗かけられながら生活するなんて、そんなどMみたいな生活があるわけないからですw

筋力評価として安齋が使用するのは、身体の動き評価です!

GHjtの屈曲であれば、 ・立位での屈曲 ・端座位での屈曲 ・仰臥位での屈曲

こちらを評価します。 そこでどの姿勢での屈曲がしにくいかなどを問診しつつ評価します!

__________________ 【各姿勢時における屈曲の違い】 __________________

多分、ここ、知りたい部分だと思います。 赤裸々に話しますね!

まず立位での屈曲! こちらは上記であげた

・肩甲骨 ・胸鎖関節 ・肩鎖関節 ・肩甲胸郭関節(第二の肩関節) ・胸椎 ・腰椎伸展 ・上位肋骨の開き ・鎖骨の上方回旋

が全て関与する姿勢になります。ここでの可動域が十分に担保されていれば問題視する必要はないでしょう。ただしテコの原理により一番、GHjtに負担がかかりやすい運動方法になりますのですでに肩に痛みを訴えているクライアントにはあまりさせない方がいい運動方法です。評価の一環として予め説明しときましょう!

端座位での屈曲! これは、腰椎の伸展が出にくい状態でのGHjtの動きとなります。 ポイントは、

・肩がすくんでこないか ・首が前方移動しないか

です! すくんできたらそれは僧帽筋による代償動作ですし、頸部の前方移動が出てきたらそれは頸部アライメントを崩しての代償動作です。

仰臥位での屈曲! こちらは肩甲骨が固定されている状態でのGHjtの運動になりますので比較的負荷は少ないです。こちらでしっかりと可動域が取れて、それ以外での姿勢で可動域が取れない場合はローテータカフの機能不全があるかもしれない、なんて思ってもいいですね!





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