上肢機能のテクニックとかノウハウってたくさんありますよね。 でもどれが自分にとってしやすいテクニックなのか、あうノウハウなのか、今担当している患者さんの症状にはどれが当てはまるのかってわかりませんよね。
だから、悩みます。 セミナーとかも選びにくいからなんとなくリハビリをこなしてしまう。
そんな悩みを持つあなたにおすすめしたいのがこちらのnoteです。
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上肢機能をリハビリ介入しようとすると おそらくほとんどの方がたどり着くのが 体幹との連動性。
いわゆる筋膜連結です。
この筋膜、理解をすることで日々の臨床に大きな影響を与えますのでぜひ読んで頂いて、皆さんの臨床の一つのヒントになると嬉しいです!
目次
《筋膜から考える体幹ー上肢の関連性》
前面の深層アームラインの影響(以下DFAL)
■DFALへのアプローチ
《筋膜から考える体幹ー上肢の関連性》
このラインより上のエリアが無料で表示されます。
上肢の筋膜で一番の特徴は、下肢と比較しても筋膜の接続が多いことです。 上肢の筋膜は母指・小指・手掌・手背と4本の筋膜経線があると言われています。(以下AL アームライン)
上肢の筋膜の繋がりが多い理由は、自由度が高いからと言われています。
多くの自由度を保つためには、上肢を制御し、安定させるためにどうしてもライン間の接続が多くなります。
上肢のラインは肩を通過する際の配置から4本のラインの命名が決められています。
この4本のうち、今回は前面2本のアームラインと母指の影響に絞って解説していきます!
本当は全部語りたいのですが、文字数が多くなりすぎるのでまた別の機会に!
前面の深層アームラインの影響(以下DFAL)
DFALは主として、母指から胸部前面までを安定させるラインです。 母指を通して、手の角度と母指の握力を制御します。
図からもわかる通り、胸部から母指へと向かうのでその筋膜の構造的に長いですよね。
そして!
ここでちょっと考えていただきたいのが、母指の機能です。
母指は、 屈曲、伸展、内転、外転ができる場所です。
肩関節周囲炎になる方や片麻痺により片側上肢の機能がstage3程度の方のこの筋膜って実は共通点があります。
みんな、母指球筋と大胸筋がタイトネスになっているんです。
片麻痺の方なんてわかりやすいですよね。 リーチ動作をさせたいけど、大胸筋の硬さのせいで外旋がうまく入らなかったり、物体の把持動作をさせたいけど小指のグリップよりも母指内転で代償してしまったりする現象、みたことありませんか?
あれ、このDFALが関連します。
筋緊張による上肢の屈曲パターンであることは間違い無いですが、 そもそも屈曲パターンで生じる上肢の形に注目しましょう。
肩関節は内旋し、前腕は回外、手指は屈曲内転しています。
もう一度、画像を見てみましょう。
はい、見事にDFALのラインは大胸筋による肩関節の内旋から手指の屈曲内転まで通過していますね。
肩関節周囲炎でも似たような症状があります。
疼痛が強い場合は、逃避アライメントになるので肩関節は内旋位へ。 すると大胸筋の硬さが増悪するので引っ張られて母指球筋がタイトネスに。
結果、母指も痛みを訴えることが多くなります。 つまり肩が悪くても、母指が悪くてもそれぞれに影響するということです。
■DFALへのアプローチ
次の 3つの場合に、機能的な短縮があると言われています。
肩と肋骨が密接に協同して動き、吸息時の上部肋骨の動きが制限される。
上肢の屈曲や肩の挙上に問題がある場合。
肩甲骨が前側位、またはは肩を「丸くしている」場合。
ここに関与するのは小胸筋、母指球筋です。
小胸筋を優先的にリリースする場合は、 肩甲骨の後傾+烏口突起から第3〜5肋骨を引き剥がします。
母指球筋を優先的にストレッチする場合は、 母指CM関節を外転誘導します。
それぞれをアプローチして、筋の柔軟性を確保したら 運動療法ですね。
手のひらを壁に押し付けて、上肢は伸ばしたまま。 上肢はそのポジションを固定しつつ、手のひらをしっかり開く。 最後に身体を壁に押し付けている上肢と反対側へ回旋。
これで運動療法が完了です。
この辺りも対面式のセミナーでお話したいー! と嘆いています笑
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