安齋です!
先日、Twitterでも呟きましたが、リハビリをするにおいて目標設定の重要性はかなり高いです。
急性期や回復期など自宅復帰を第一優先となる環境では、当然ですが足りない部分を再獲得するためのリハビリ目標を立てます。 外来では即時効果を出して少しずつ機能回復を図ります。 でも、果たして機能回復するだけでいいのでしょうか。 本当はもっとやることはあるのではないか、と思いませんか。 安齋はこの目標設定においてかなり考えていた時期があります。 みなさんも経験していると思います。 せっかくリハビリと病棟生活で回復したのにまた入院してきたり、外来で改善した疼痛がまた再発しているケースを。 どうして、しっかりと機能回復を図れたのにまたしばらくすると元通りになって病院に戻ってくるのか。 どうして、前回リハビリで重点的に介入した部分がまた機能低下しているのか。 自分の足りない部分があったのか、患者さんの生活習慣からなのか。 安齋なりに考察した内容を記載します! 【セラピスト側の目標と患者さんの持っている知識は同じでも使い方は違う】 いうまでもなくセラピストは医療的知識を持っています。 そして患者さんは完全の素人がほとんどです。 中には医療的知識を多少持っていたり、自分の病気に対しては徹底的に調べあげたりしているケースがあります。 でも、それはあくまでも表面上の知識であって治療につながる内容ではありません。 その知識自体を否定しているわけではないですが、やはり医療人が持つ医学的知識とそうでない方が持つ医学的知識は使い方が違います。 僕たち医療人はその知識をどう使えばどのようになるのか、を知っています。 そしてどこから介入すればいいのか、それを知るべく評価方法も知っています。 相談できる同僚や先輩、後輩、他職種がいます。 つまり、僕たちは相談をしながら持っている知識を持ち寄って一人のために多くのことを考えることができるのです。 これが患者さんとの大きな違いです。 だとすると、表面的な知識を持ったがゆえに不安を抱えてしまった患者さんに別路線の話をすることもできるし、本当の知識の使い方というのも伝えることができます。 こうして、あふれているネットから拾ってきた知識を真理を伝えながらまずは治療についてしっかりと話していくことが大切です。 【どうやってセラピストがたてたい目標に目線を向かせるか】 ここが難しいところです。 人は基本的に今まさに困っていることに関しては積極的に取り組むことができます。ですが、長期的目標となるとイメージができないのでなかなか積極的にはできません。 当然ですよね、僕らが学生時代に臨床にでた時に困らないようにするために勉強しましょうって先生に言われていたものをイメージできないと同じです。 臨床に出て、ようやく基礎の重要性という本質を理解します。 つまり、患者さんもただ言われるだけでは長期的なリハビリの目標ってイメージできないんです。 ということは、僕たちセラピストには説明力が大切なんだということです。 リハビリ計画書を作成したら、どうしてそうなるのか何が必要なのかなど事細かく説明していますか? なぁなぁにすると理解が得られないので取り組み方も変わります。 しっかりと説明するというのが大切になります!
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