理学療法士である以上、やはり自分の身体をコンサルティングする必要があるなと再認識した安齋です。
ついこの間、自分の身体を隅々まで使うエクササイズを2時間ほどかけて行ったら次の日、身体が軽すぎてビビりました。
これ、普段の臨床でも使えるなって運動療法もたくさんありましたのでそのうち、みなさんにもお伝えします。
さて、今回も引き続き質問をじっくり解説します!
質問に動作分析をどのようにしたらいいかというものが以前ありましたので、今回は動作分析を圧倒的に簡単に解説しますね!
【質問:動作分析はどのように行えばいいですか?動作の知識がないとできませんか?】
結論からお伝えすると、知識はなくても動作分析はできます。でもあったほうがより細分化できるのであることに越したことはないです。
というのが安齋の見解です。(これは療法士によって考えがガラッと変わります。スタート地点が違うからです。)
というのも、動作って僕たちが生まれてから意識することなくしている動作であるのでどう動けばいいのかは身体が知ってます。
だから、別に第〜相とか知らなくてもできるわけです。
生まれてから、親御さんにここでは腕をこうして、足をこうして、頭は〜みたいな教育ってされてませんよね?でもみなさん、当たり前のようにできます。
だから、知識がなくでも分析はできます。
でも、科学的根拠をベースに現場に立つのが療法士なのでEBMに基づくという視点では知識があるのが根拠になります。
(EBMとエビデンスの意味は違うのですがここでは話しません。話が脱線しちゃうので笑)
じゃあ、知識がない状態での動作分析はどうしたらいいのか。
知識をつけた状態での分析はどうしたらいいのか。
この辺をざっくりと分けて解説しますね!
【解説の前に】
よく臨床の現場で耳にするのですが、動作分析は観察ではありません。
〈あの人の歩行で立脚後期ってどうなっている?〉
という質問に答えるのは観察です。
なぜその立脚後期がそうなっているのか、を考えるのが分析です。
ここを勘違いしているセラピストが一定数いるのでここだけははっきりと言いたいです。
観察と分析を区別しましょう!
【知識がなくても動作分析はできる理由】
上でも書きましたが、動作は僕たちの日常生活で行うものなので無意識です。
自分のやり方やその人にとってやりやすい方法をベースに現在の動作がどうなっているのかを観察したらいいのです。
歩行分析を例に挙げると、
なんか変
↓
どこが変?
↓
患側下肢が健側と比べると前に出ていないかも。地面に擦る音が大きい気がする。爪先が上がってないかもしれない。
↓
患側の股関節屈曲可動域が狭いために前に出ていないかもしれない
↓
股関節の屈曲可動域、MMT、体幹の屈曲可動域を評価してみよう
これが分析の流れです。
ね?別に分析するために動作の知識はいらないですよね?
ただ、正常動作を知らないのでより観察眼が必要になるし、評価しないといけない項目も増えるので大変になるのは間違い無いです。
【知識があるほうが動作分析しやすい理由】
ここまでくるとタイトルを見ただけでも、なんとなく頭に浮かぶと思います。
知識があるだけで見る視点がガラッと変わります。
絞られますね。
動作の知識というのは、
・その動作の正常を知っている(どこから動けばいいのかなど)
・正常動作を行うためのバイオメカニズムを把握している
ということになりますので、
各疾患に対して、負担をかけない動作というのが本人を見なくてもイメージする事ができます。
知識は事前情報を膨らませる重要なファクターになるという事ですね。
評価しないといけない部分も減るし、考えないといけないことも限局できる。
つまり、知識は無駄を省きます。
20分〜60分/回の介入において時間は圧倒的に少ないです。
でもその中でもやるしかないので無駄は省きたいです。
その無駄を省くためにも知識はあると便利という事です。
【まとめ】
まとめると、
知識はなくても動作分析はできるけど、あったほうが無駄が省けるのであることに越したことはないので勉強しておくといいですよ。
ということです!
それでは!!!
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