top of page

【その便秘、もしかして〇〇性?】




「お通じはどのくらいの頻度ですか?」

「あんまり出ていなくて、4日前に出たのが最後かなぁ」


「ここ最近、通じが悪くて、そのせいか食欲もあんまりなんだよね」



臨床でいる以上は、避けて通れないのが排泄と食事です。

食事を摂らないと栄養は当然ですが身体に入らないので回復ができません。

排泄が滞ると食欲不振となり、栄養が不足します。



病棟勤務の方はもちろんそうですが、訪問関係の方は特にこの問題に関して日頃の対応で見てきていると思います。



いろんな要素があるので、一概にこれ!とは言えないのが便秘。

その一部要因として薬剤性のものもあります。



この薬剤性の便秘ですが、なんと疼痛薬から生じるものが多いのをご存知でしょうか。



今回はその薬剤性便秘、特にOICについてお伝えします。




【OICとは?】


OIC:オピオイド誘発性便秘症のことです。

鎮痛薬に含まれている成分であるオピオイドにより誘発される便秘が多く見られます。


オピオイドが多く含まれる鎮痛剤がこちら↓









これらの内服による副作用として生じるのがOICです。


発生機序は、中枢神経系のμオピオイド受容体に結合して、鎮痛効果を発揮する一方で、腸管神経系のμオピオイド受容体に結合すると便秘を引き起こします。



この腸管神経系のμオピオイド受容体に結合するオピオイド鎮痛薬を選択してOICを防ぐものがあります。


それが、スインプロイクという内服薬です。



スインプロイクは、腸管神経系のμオピオイド受容体で結合して、オピオイド鎮痛薬に拮抗することで、OICを改善するんです。



その機序を公式でお伝えすると、


【オピオイド鎮痛薬+(ナルデメジン+腸管神経系のμオピオイド受容体)=自然排便回数の増加】



この流れで症状が生じます。



実は意外と多いのですが、臨床データではオピオイド鎮痛薬を使用している患者さんの約40%はオピオイド誘発性便秘症(OIC)を含む便秘に悩まされているのです。

(ヨーロッパ5カ国の大規模国籍調査より)



このスインプロイクを活用することで、ほとんどの患者さんがOICの改善を実感しています。


たまに内服することで過活動になるパターンがあるのですが、その場合は一旦内服を中止して様子を見るというのがベターですね。



ここに下痢止めのような内服をしてしまうと、副作用で食欲不振とか気持ち悪さなどが生じてしまいます。


そうなると、ベッドから起き上がるのも辛くなるのでリハビリどころではなくなりますね。




【まとめ】

一概に便秘の問題はこれだ!とは言えませんが

臨床で多い症状を知っておくだけでも対策を打ちやすくなります!

ぜひご参考にしてくださいね!



閲覧数:21回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page